日本カジノ誘致、「大義名分」は?

Updated: Aug 12, 2018


【写真はWinstar Casino公式HPより】 この度、日本におけるカジノ付き複合型リゾート、Integrated Resort(IR)、について書かせていただくことにした。日本の政治について疎い事もあり、日本でのIRが話だけで中々進行しなかった事もあり、私自身の興味を欠いていたため、IR関連には頭を突っ込まないことと思っていた。これから書いていく内容も、バイアスになりがちではあるので、日本以外の国の一個人の意見としてサラッと流して読んでいただきたい。日本に住んでいないからこそ、外からの視野で物事を見られる反面、内情を把握していない事もあり得るので、その点は了承していただきたい。

カジノを主事業とする統合型リゾート(IR)の実施法が先月20日に可決成立した。今後、日本政府はIR施設の開設に向けて様々な準備をしていかなければならない。予定では2019年の秋にはカジノの監督機関としてのカジノ管理委員会を設ける予定である。また、誰もが待望しているIRの設置箇所を選択する際の基準となる基本方針を策定するであろう。日本政府はIRを「観光先進国」実現の切り札として、一連の動きを敏速に行うであろうと言われている。

カジノを主事業とする統合型リゾート(IR)が外国人観光客の集客の切り札として利用されることは、少々理にかなっていない気がしてならない。多分、石原慎太郎氏が先駆けとなってカジノ誘致を提案した20年以上前ならば、それで良かったであろう。しかし、最近の日本の外国人観光ブームは凄まじい旋風を巻き起こし、インバウンド観光客数が物凄い勢いで高騰している。ここラスベガスで日常生活をしている私がここで遭遇する地元で生活する人々との会話の中で、日本人としてとても誇れる事が多々ある。話相手が、私が日本人であることが分かると、直ぐさま日本へ行ったことがあり、とても良い経験をしたと話してくれる。「日本の自然美は世界で一番だ」「日本人は本当に親切な人々だ」「機会があれば、何度も行ってみたい」などなど、必ずと肯定できる程、ポジティブな形容詞が目白押しで話が完結する。以前から一風変わった、学歴がありそうなアメリカ人で、日本へ行ったことがある人は少々いた感じがするが、ここ数年は日本へ行ったことのある人に遭遇する頻度がかなり増えた。

日本には、既に観光名所が数多く存在し、ユネスコ認定の世界遺産が数多くあるのに、外国人がカジノが目玉で日本へ観光に行くのかが疑問である。カジノ賛成派の方々が口を揃えて言っていた。「先進国でカジノが無いのは日本くらいだ、日本にカジノをつくるのは当然だ」。全くその通りである。だが、逆に返せば「世界何処にでもカジノがあるので、カジノ目的で日本へ来る必要はない」となってしまう。一昨年前にも東京新聞に取材を受け、その記事を載せていただいたが、今でも考え方は変わっていない。静岡の三ケ日みかんが食べ飽きたので愛媛へみかんを食べにわざわざ出向くであろうか?伊予の三湯へ行きたい。そのついでに温泉あがりに旅館で愛媛のミカンを食すことはありだと思う。「観光先進国になる為にIR実現」はちょっと的外れなスローガンであろう。


 

訪日客、最速1500万人超え=西日本豪雨で鈍化懸念-観光庁

※記事内容は2018年7月18日掲載時のもの。 日本政府観光局が18日発表した2018年上半期(1~6月)の訪日外国人数(推計値)は前年同期比15.6%増の1589万8900人と、6年連続で過去最高を更新した。格安航空会社(LCC)の増便で東アジアなどから観光客が増え、前年より1カ月早い最速ペースで1500万人を超えた。年間では初の3000万人到達が視野に入ったが、西日本豪雨などの自然災害が増加基調に水を差さないか懸念される。 6月の訪日客数は前年同月比15.3%増の270万4500人と、単月で過去2番目の多さ。ただ、このところ2桁増が続いていた韓国からの客数は6.5%増にとどまった。観光庁の田村明比古長官は記者会見で「大阪北部地震を境に伸び悩んだ」と説明。さらに、西日本豪雨の後、岐阜県高山市など直接の被害が少なかった観光地でも宿泊のキャンセルが相次いでいるといい、「影響が想定される」と警戒感を示した。  観光庁によると、今年の4~6月期に訪日客が宿泊や飲食などに使った旅行消費額は1兆776億円と、四半期ベースの過去最高を更新。このうち買